同人音声・催眠音声向けに音響機器を買い換える場合のポイント・予算

10月 1, 2018

同人音声を聴くために音響機器を購入する時のポイント

同人音声や催眠音声を始めた当初は、手持ちのイヤフォンやヘッドフォンで間に合わせていたと思うんだが、そのうちに音声作品にドップリとハマり込んでしまったら音響機器をグレードアップさせて、なるべく良い音で聴きたいと思うようになるかもしれないな。

特に【ハイレゾ対応】と書かれている作品では、せっかくだからハイレゾ再生で聴きたいと思うのがオタク心。

ま、先に結論から言ってしまえば、自分の予算に応じて適当に好きなものを買ってくれれば良いのだが、今回は一応参考までに音響機器の購入時のポイントを挙げていこうと思う。

優先順位は耳に近いものから

オーディオ機器の優先順位は耳に近いものから』というオーディオの鉄則みたいなものがある。

耳に近いものから、というのは本来はスピーカーを指しているのだが、同人音声はイヤフォンやヘッドフォンで聴くものだから、この場合は当然イヤフォンやヘッドフォンになる。

大体はそれなりに高価なイヤフォンなどを購入しただけで音質の向上を実感できるし、それで充分だ。

『ハイレゾ録音』された作品をハイレゾ再生で聴きたい場合にはイヤフォンがハイレゾ対応しているだけでなく、音声を再生する機器自体もハイレゾに対応している必要があるので、この時ばかりはイヤフォンだけでなく再生機器の方も新調することを検討したい。

推奨する予算

音声作品を聴く事だけを目的とした音響機器購入であれば、予算は1万円もあれば充分だ。それでもちょっと多すぎるくらいに思う。

その1万円をイヤフォンやヘッドフォン購入に全振りで良いだろう。

ハイレゾ対応の再生機器としてはSONYのウォークマンが安くて音質も良いが、こちらは2万円前後の予算が別途必要になる。

現在持っているスマートフォンがハイレゾに対応していたりはしないだろうか?

わざわざハイレゾ対応再生機器を購入するのは予算的に厳しいかもしれないが、スマートフォンが対応していたりするので確認してもらいたい。

また予算1万円もあればワイヤレス(無線)タイプを購入することもできる。

寝ながら聴く際に、どうしてもイヤフォンの配線が気になったりする場合があるが、ワイヤレスタイプであればその辺の気苦労が無くなって良い。

「ワイヤレス」「無線」イヤフォン/ヘッドフォンのメリットとデメリット

ワイヤレス

Bluetooth接続を始め、各種無線規格の普及による「ワイヤレス(ケーブルが無い)」イヤフォンやヘッドフォンが増えてきたな。

無線の通信品質が今後も向上していけば有線よりも市場人気が得られるかもしれない。すでにかなり人気になっている状況だ。

先ほども述べたが、イヤフォンの配線が気になってしまう状況というのが発生しうる。

たとえば手コキなどの動作を指示された時などだが、作品によっては立ち上がって身体を動かすことを要求される場合もある。従来の有線タイプのイヤフォンを使っていては、どうにも指示通りに動くことなんかできやしない。

その点で無線タイプなら身体を動かしても配線トラブルには悩まされない利点がある。

同人音声作品を聴く場合には極端に音質を求める必要性は無いから、無線タイプのメリットは大きい。

反対にデメリットとしては、同価格帯の有線タイプのものよりも音質が劣ること。ほとんど気にならない程度までになってきているが、それでも聴き比べれば差を感じるだろう。

そして値段はちょっと高めになることだな。

また無線の通信環境によっては外部電波の影響を受けて音飛びが発生することもある。

充電する手間もあるだろうし、紛失の恐れもあったりして、有線タイプとは少々勝手が違うところは事前に注意しておきたい。

「ハイレゾ再生」に対応しているか

ハイレゾ

ハイレゾリューションオーディオ』という新しい録音音源を略して『ハイレゾ』と呼んでいるな。

単純に言えばCD音源よりも6倍超の情報量を持っている音源で、それだけ高音質であるということだ。

テレビ画面が2K解像度から4K解像度になったとしても4倍の解像度(情報量)になる程度なので、ハイレゾはそれ以上の情報量を持って音質向上の役目を果たしていると考えると、なかなか期待ができる。

やはり人気サークルの作品は音質にも凝っているところが多く、ハイレゾ対応を謳っている作品が多い傾向だ。

イヤフォンやヘッドフォンを購入する際には、どうせなら『ハイレゾ対応』と明記されたものを購入したいところだ。

現状ではハイレゾ対応再生機が無いとしても、将来的に購入するかもしれないだろうから、どうせならハイレゾ対応しておきたいな。

実際にハイレゾ録音された作品を聴いてみてどうだったかといえば、確かに音質の向上を実感できる。

「声」そのものの聞こえ方が良くなったというよりも、臨場感や空気感のリアリティが増したように感じられるはずだ。

耳元で囁かれる声や、声を発する瞬間の息を吸う様子、吐息、舌の動き……そういった部分でリアリティが増す。

音楽としてハイレゾを聴くよりも、同人音声をハイレゾで聴いた方がその恩恵を感じやすいように思うな。

「バイノーラル録音」って?

バイノーラル

音声作品の説明などに『バイノーラル録音』と書かれているものも多いな。

『ハイレゾ録音』とは違って、こちらは対応する機器を準備する必要はない。現在の再生機器で必要充分だ。

この『バイノーラル録音』だが、通常の録音方法はマイク(集音器)を正面に設置して行うものに対して、人間の頭を模した「ダミーヘッド」と呼ばれる器を用意し、ダミーヘッドの両耳にマイク(集音器)を設置して録音を行う方式を言う。

この録音方法によって作成された音声データを、両耳にイヤフォンを挿入して聴く視聴者は、まるで録音現場にいるかのような臨場感を味わうことができるという仕組みになる。

ダミーヘッドの正面からの音、右から、左から、後ろ、斜め、上下……様々な角度からの音もそのまま録音されるので、通常のステレオ録音(左右のみ)では味わうことのできない音響リアリティを体験することができるというわけだ。

映画作品などで「5.1ch対応」「7.1ch対応」という文言を見たことがあるだろうか?

あれは「5個のスピーカーと1つの低音再生機で臨場感を演出しますよ」「7個のスピーカーと1つの低音再生機で臨場感を演出しますよ」というものだったが、部屋に相応の数のスピーカーを設置しなくてはならず、非常に面倒臭いものだった。

「13.1ch対応」というものまであるというのだから、どんだけ部屋にスピーカーを設置しまくりゃいいのやら、だな。

けれどな『バイノーラル録音』だったら通常のイヤフォンで聴くことを前提にされているので、それ以上の準備は全く必要ないんだ。

音響補正機能なんか全くいらない

特に持ち歩けるメディアプレーヤーのほとんどには、各メーカーが工夫を凝らしたさまざまな音響補正機能が付けられている

圧縮音源を疑似的にハイレゾ音源に近づける機能などの「高音質化補正」、低音を強化する「バスブースト」、広い音響空間を作り出すという「サラウンド補正」、ステレオ感の強化補正、ボーカルをハッキリ聴かせる補正などなど、本当に数え切れないほどの補正技術が用意されている。

けれども、同人音声や催眠音声を聴く場合にはほとんどが不要だ。

特に『バイノーラル録音』の作品は、サラウンド補正技術と相性が悪い。

ボーカルをハッキリさせる『クリアボイス』等も不要だ。

すでに録音音源そのものが視聴するのに気を配って作られているのだから、視聴する側が勝手に音響効果を付与する必要なんてないのだ。

それどころかせっかくの臨場感を殺しかねないのだから、潔く全OFFにしてしまおう。

まぁ個人の勝手で好きに聴けば良いと思うが、同人音声は素の状態で聴いた方が良いと思うな、俺は。

まとめ

1万円札持って適当なイヤフォンを買ってこい。